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2008/08/25
第3日目 五感で野菜を味わう旅に


3日間、収穫体験ツアーに同行して野菜の話をしているが、その日ごとのお客様とのやりとりを通して感じることが違ってくる。今日は、収穫体験ツアーというのは「五感で野菜を味わう旅」だと感じた。雨に濡れたトウモロコシの手触り、太陽を待ち焦がれているトマトをハサミで切ったときの重み、トウモロコシをバキッともぐ音、トマトのハウスに入ったときの青く熟したような香り、おいしいトマトはどれかな?と探す目、甘くて力強いトマトとトウモロコシの味。そして、農家の星野精一さんの「食は人を良くすると書く」というお話。「いつもは食べ物や商品として見ている野菜だけど、植物としての顔が見えてくる。「収穫体験」という旅の意味が実感できたことで、今日は参加者の皆さんにお伝えしたいことがあふれてきた。野菜の食べ方や保存のコツ、シェフへの取材を通して知ったおいしい料理を作るヒント、そして大事にしたい食の話など、もっともっと話したいことがたくさんあった。こんな感覚に襲われたのは初めてだ。ツアーが終わってお見送りをする際、「大変いい話をありがとうございました。私も本を読んでもっとそういうことを勉強してみます」という声をかけていただいた。それが本日の参加者の中でおそらく一番の年長者。おばあちゃんくらいの年齢の方だ。「こちらこそありがとうございました」と頭を下げた瞬間、胸がいっぱいになった。