detail

2008/09/04
【ベジフル】ブドウの主な品種を紹介


9月になり、スーパーにもたくさんのブドウが並ぶようになった。品種がいろいろあるけれど、結局は値段で選んでいたり、味が分かっているデラウエアや巨峰を選んだり。そこで、ブドウのプロフィールと、主なブドウの品種の特徴を調べてみた。お買い物の参考に!

ブドウはブドウ科。古代オリエント時代から栽培されていたといわれる、世界で最も歴史が古く、世界一の生産量を誇るフルーツ。海外では80%がワインなどの醸造用だが、日本では90%が生食用。原産地は黒海とカスピ海の南側。品種は大きく分けると、乾燥した気候を好むヨーロッパ種(マスカット・オブ・アレキサンドリア、グロー・コールマンなど)と、病害に強く、湿潤な気候でも栽培できるアメリカ種(キャンベル・アーリー、コンコードなど)に分けられる。現在、日本で人気なのは巨峰、ピオーネ、デラウェアなどの欧米雑種。ヨーロッパ種の味のよさとアメリカ種の丈夫さを持ち合わせており、山梨県内で800年もの歴史がある「甲州」に代わって主流になっている。

●デラウエア(上・左)
種なしぶどうとして知られる小粒で赤系のぶどう。アメリカ原産の自然交雑種。上品な香りで食味も濃厚。実離れがよくて食べやすい。

●巨峰(上・右)
大粒系を代表するぶどうの王様。果肉が締まっていて濃厚な甘みで、適度な酸味がある。食味が極めて優れている主要品種。

●ピオーネ(下・左)
巨峰系ぶどうの一種。巨峰より黒色が強く、外観、食味とも良好でボリューム感はある。収穫時期は巨峰よりやや遅め。

●マスカットベリーA(下・右)
中粒で黒色。ベリーAとして販売されている。糖度が高く、酸味もあり濃厚。ワイン原料として日本の第1位品種。雨に強いので露地ものも多い。

(06大久保朱夏)