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2008/09/08
【気になるニュース】三笠フーズ有害米、正規米と混合 


工業用に限定された事故米を食用に転用していた米販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)の偽装が明らかになった。第1報が報道されてから数日経過するが、偽装発覚が内部告発だったか、監査だったかを見逃してしまった。今回「事故米」という言葉を初めてしった。カビ毒アフラトキシンB1が検出されたり、水にぬれたり、有機リン系農薬成分メタミドホスが検出された米などのことを指す。塗れたものは事故という定義でも理解できるが、残農薬やカビは事故? 加工米の流通経路は、米販売会社(三笠フーズ)→仲介業者→米穀店→加工メーカーと複雑。
何も知らない業者が、ほかの米をブレンドして販売されてしまう可能性大。
事故米の食用への転用は「どこでもやっている」と三笠フーズ関係者のコメント
(朝日新聞による)。1円でも安くするための企業努力の裏で日常的に偽装が行われていた。日を追うごとに、悪質な部分を強調されて報道されているが、こういう事件をきっかけに、食品の複雑な流通経路を知ることにもなる。今後の報道にも冷静に注目したい。
(07大久保朱夏)