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2008/09/12
【食コラム】改めてエコレストランを考える


少し前のことだけど、『エコをテーマにしているレストランに行ってみたい』というリクエストがあってお店探しをしてみた。エコとひと口に言っても「オーガニック」「国産」「ベジタリアン」「フェアトレード」など、いろんな要素があることに気がつく。世界のオーガニックフードが食べられるレストランが表参道にあり、おしゃれでおいしそうだけど、世界中から食品を集めてブランドビルの中にある店は、セレブ系オーガニックでフードマイレージの観点からみれば「エコ」ではない。

それともう一つ気がついたのは、多くのエコ的なレストランは閉店時間が早い。これこそまさにエコなんだろうけど、夕食が食べられるのは近所の方だけ。
夜遅くまで営業しても採算をとるのは難しいという現実もある。いろいろ探しているうちに国産品の有機栽培の米や無化学調味料に徹底的にこだわるすし屋も発見。すしは、日本伝統のエコフードかもなんて思った。

エコがテーマで都心にあって、誰かを連れていける雰囲気で、味がよくってお酒も飲めてなんて条件がいっぱいあって、お店を決めるまでに結構悩んでしまった。

そして代官山にある「アスカ」というベジタリアンレストランへ。有機栽培の国産品を使ったメニューのほか、オーガニックビールやオーガニックワインなんかもそろえていた。大豆のグルテンを使ったカツや雑穀のコロッケ、ビーフン、ピザなどをオーダー。おいしくいただいたのに、食べ残してしまって後悔。食べ手としてはエコではなかった。